北越雪譜の里
南魚沼には、歴史と雪国ならではの独自の文化が今日まで受け継がれています。
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戦国の歴史~天地人ゆかりの地
「北越雪譜」にみる雪国の暮らしと塩沢つむぎ
雪と自然が生み出すアート
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戦国の歴史~天地人ゆかりの地
南魚沼は、戦国から江戸時代に活躍した武将、直江兼続のふるさととして有名であり、また、豪雪地帯でありながら多くの史跡を残すまちでもあります。
雲洞庵
金城山の麓に所在する曹洞宗のお寺です。雲洞庵宝物殿には、上杉景勝公遺墨ほか、武田信玄公書状、北高禅師「火車落としの袈裟」、戦国時代の武将の古文書などが展示されています。
関興寺
約600年の歴史をもち、かつては参禅弁道の道場として知られ、上田長尾氏、上杉氏と深い関わりを持った臨済宗のお寺です。最盛期は、越後、越中、加賀、能登、信濃の五カ国に約300ヶ寺の末寺を有し、修行僧は300人を数え、別格大本山、十万石の格式を与えられました。
龍澤寺
景勝公の母であり、上杉謙信の姉の仙桃院の方のゆかりの品や謙信の朱印状が伝えられています。上杉景勝公の母が我が子のために奉納した文殊菩薩像(写真)や、上杉謙信公の御朱印状が奉納されています。
越後浦佐毘沙門堂(吉祥山普光寺)
約1,200年前、四道将軍坂上田村麻呂により建立されました。日光の陽明門にならった総けやき造りの「桜門」や、「双龍図板絵」「十六羅漢像」などの寺宝が納められています。南魚沼市指定文化財です。また毎年3月3日に開催される裸押合大祭は必見です。
坂戸城跡
戦国時代、山全体が山城であった坂戸山。上杉謙信ゆかりの城跡であり、上杉景勝、直江兼続の居城でもありました。坂戸山頂には、本丸上敷跡、中腹の中屋敷、山麓の城主館、家臣屋敷跡などは今も完全に残っています。国指定文化財です。
樺沢城跡
標高304mの本丸跡から上田三大儀寺跡、仙石城跡、直路城につながる清水街道、北手前には大木六殿屋敷跡、塩沢大舘などの中世の史跡上田庄がほぼ一望できます。8合目には景勝公の胞衣を納めた胞衣塚があります。
浦佐城跡
浦佐毘沙門堂にそびえる標高295mの山城で、県下最大級の空堀がある。天正6年(1578年)の「御館の乱」では、浦佐城将・清水藤左衛門が景勝軍に属し北条軍の侵略を食い止めた功績を景勝は大いに讃えたとされています。
「北越雪譜」にみる雪国の暮らしと塩沢つむぎ
雪国南魚沼は、閉ざされた環境の中で独自の文化をつくりあげてきました。
江戸のベストセラー『北越雪譜』
江戸時代、南魚沼塩沢出身の鈴木牧之が描いた雪国の暮らしや伝説を伝えた書物「北越雪譜」がベストセラーとなる。その内容は多岐にわたり、雪の結晶のスケッチや怪談など知己に富んでいた。現在でも本書をベースとした紙芝居や芸術作品の発表などがなされ、多くの影響を与えている。
鈴木牧之記念館 ※雪国アート回廊参画施設
江戸時代の文人、鈴木牧之は、越後の雪深い生活を伝えるために、40年もの歳月をかけ『北越雪譜』を出版しました。館内には、雪に関する資料や、ユネスコ無形文化遺産の「越後上布」などを展示しています。
三国街道塩沢宿 牧之通り
塩沢町の中心街は旧三国街道(日本海側と江戸を結ぶ輸送路)沿いの宿場町として栄えておりました。それから300年。その歴史と文化を復興させようと地元住民が「塩沢らしさ」とは何かを町役場そして県地域振興局の職員の方々と長い時間をかけ、三国街道塩沢宿「牧之通り」として完成いたしました。
塩沢つむぎ記念館 ※雪国アート回廊参画施設
織物の伝統技術と文化の魅力を一同に公開した「織りの文化の新拠点」。1階では塩沢エリアの織物の布を使用して製作された工芸品を展示・販売しており、オリジナルの小物づくりもできます。また、2階では織物ができるまでの工程を見ることができ、さらにその伝統的技法を実際の体験できます。
雪と人が生み出すアート
雪国の風土に溶け込む美術館。名匠石川雲蝶の作品めぐりもお楽しみください。
石川雲蝶の彫刻作品群~龍谷寺・穴地大明神
龍谷寺
曹洞宗獄林寺の末寺。 本堂は代表的禅建築、慈雲閣観音堂はインドグプタ王朝様式で昭和40年に完成。堂内に安置されている十一面観音菩薩、本道の廊下にある欄間は石川雲蝶・小林源太郎の彫刻があしらわれている。
穴地大明神
南魚沼市穴地にある明神。未完成の欄間「酒天童子の大江山の鬼退治」や、手挟「竹と虎、松と鷹と雀」、向拝「竜、獅子」がある。
トミオカホワイト美術館 ※雪国アート回廊参画施設
富岡惣一郎は、雪の白に魅了され、理想の白油絵の具「トミオカホワイト」の開発と刀鍛冶に特注した長大ペイティングナイフで独創的な描画方法を生み出しました。雪国の白を追求したトミオカホワイトの世界をお楽しみください。
池田記念美術館 ※雪国アート回廊参画施設
草創期のプロ野球の資料を始め、日本最初の女性洋画家ラグーザ玉の油絵や、新潟出身の書家會津八一の書を展示。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の展示室もあります。八海山と駒ヶ岳を一望できる眺望が自慢です。
外山康雄 野の花館 ※雪国アート回廊参画施設
四季折々の山の花、野の花、木の実を原寸大で描いた水彩画を展示している美術館です。実物の花と並んで季節に合わせた花が80点ほど展示されています。アートグッズの販売、飲み物のサービスもあります。
今泉記念館アートステーション ※雪国アート回廊参画施設
棟方志功の代表作「二菩薩釈迦十大弟子」をはじめ、板画・倭画併せて40余点を常設展示しています。他に国内外の著名作家による絵画、工芸作品からテーマを決めた企画展を、年3期に分けて併せて随時開催しています。