五十沢川上流、永松、蛭窪奥地付近の延長6kmにもおよぶ渓谷美を誇る”裏巻機渓谷”。両岸は高さ数100mの絶壁が屏風のようにそそり立ち、安山岩、花崗岩、閃緑岩類等の岩肌ともみじ、楓、松の樹林が美しいコントラストを描きます。河床には巨大な岩石が連なり、砥石のように滑らかな様は渓流の流れの激しさを物語ります。滝も数多く、絶えまなく水音が岩にこだましています。

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人々の暮らしと裏巻機渓谷

裏巻機渓谷はかつて付近住民の生活に欠かせない場所でした。人々はこぞって山に入り燃料用の炭を焼いていました。広葉樹が群生する渓谷沿いの斜面には炭焼き小屋が設営され、いたる所から白い煙が立ち上がっていました。春から秋にかけて採れる山菜は食卓を潤し、家財道具や生活用品には山に自生する草木を採取、加工して利用してきました。無数の沢を作り出す澄んだ岩清水は田畑を潤し、各戸の生活用水としても欠かせない大切な資源でした。時代が移り、生活の様式は大きく変化しましたが、親から子へと伝えられてきた自然を大切にする心は、現在も地域住民の心に深く刻まれています。

水と岩がつくりだす絶景

五十沢川の上流域は、巨大な岩が特徴的な渓谷となっており、いたる所で巨石や大小さまざまな滝を見ることができます。落差およそ30メートルの不動滝をはじめ、魚止滝や夫婦滝は春の雪解けの時期になると水量も多く圧巻です。不動滝の上流部は水によって岩盤が浸食された険しいV字谷となっています。岩から伸びて群生する松は、水墨画を見ているようです。遊歩道沿いは、数十人の人が雨宿りできるほどの大岩「不治心得の岩」があり、昔から利用されてきました。また、遊歩道の終点となっている「取水口」付近では、水と小石により長い年月の間にできた、なめらかな大きな岩の窪み「ポットホール」(甌穴)をいくつも見ることができます。

春から秋まで楽しめる山野草

遊歩道沿いのブナ林や岩場、ミズゴケが繁殖する湿った沢沿いなどでは多くの山野草を見ることができます。春にはカタクリ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、スミレサイシン、シラネアオイ、イワウチワなどが咲き、夏にかけてヒメシャガ、コゴメグサ、タツナミソウ、コアニチドリ、オノエランなどが咲きます。乱獲により遊歩道沿いではほとんど見られなくなったウチョウランも、手の届かない岩場では見ることができます。夏から秋にかけてヤグルマソウ、オニシオガマ、キンコウカ、イワショウブ、リンドウ、ダイモンジソウなどが見られれます。

不動滝にまつわる伝説

宝暦年間(1751~1763年)のある年のことです。この年は大干ばつに見舞われ、水不足で深刻な事態となっていました。そんなある日、一人の農民が水乞いをしようと五十沢川を奥へ奥へと遡っていくと、大きな滝が現れました。農民はこの滝に向かって水乞いを始めました。すると滝のしぶきの中に不動明王の姿が現れ、人々や田畑は救われました。そこからこの滝は「不動滝」と呼ばれるようになったと伝えられています。現在では、遊歩道から不動滝へ向かう道の途中にある岩陰に不動明王像が祀られています。

森林公園「天竺の里」

五十沢キャンプ場から車で15分ほど林道を通って山へ登っていくと、森林公園「天竺の里」があります。ここはその昔、地元の人々から天国のように素晴らしい所と謳われ「天竺」の名前がついたといわれています。 天竺の里の駐車場から展望台(風の丘)に向かう歩道や、みやて小屋周辺の林道遊歩道はユニバーサルデザインを基調とした設計(バリアフリー)となっており、幼児から年配者まで安心して散策ができるようになっております。 原生林を通るトレッキングコースには、不思議な光を放つヒカリゴケや迫力満点の巨石が点在し、原始の姿を残す樹木や蝙蝠が集うコウモリ岩、季節ごとの草花など見どころも多く、雄大な牛ヶ岳の眺望と清清しい森林浴を楽しむことができます。

アクセス

六日町駅からバスで17分(野中行・五十沢小学校前下車)徒歩40分、キャンプ場から裏巻機渓谷入口(みやて小屋)まで徒歩1時間。裏巻機入口までクルマで45分。

お問い合わせ

五十沢キャンプ場 025-774-2142  オフィシャルサイトはこちら
南魚沼市商工観光課 025-773-6665